経尿道的前立腺核出術 前立腺肥大症に対する画期的治療(日帰りTUEB(チューブ)) 薬物療法で治療効果が不十分な前立腺肥大症に対しては古くから経尿道的前立腺切除術(TUR-P)が標準手術として行われており、当院の院長もこれまでに1000例以上の方に従来型の手術(TUR-P)を施行してきました。従来型の手術(TUR-P)は手術時間の短さなどの長所もありますが、肥大の大きな前立腺の場合は、手術中の出血量の増加や、TUR症候群(手術中に使用する非電解質灌流液が原因で悪心・嘔吐や血圧低下などを引き起こす合併症)の発生などの欠点がありました。 そこで当院では、その欠点を補うために、経尿道的前立腺核出術(TUEB:チューブ)という最新式の手術法を平成23年12月より埼玉県内でも、いち早く導入いたしました。 このチューブという方法は従来型の手術のように肥大した前立腺を「削り取る」のではなく、前立腺を包んでいる皮(被膜)からバイポーラシステム(放電)を用いて、剥がして「くり抜き」ます。「くり抜いた」前立腺は膀胱の中で細かく切り刻んで取り出します。前立腺をミカンに例えると、従来型の手術はミカンを内側から削り取るため、途中で果汁(血液)が多くでてしまいます。このチューブという方法ではミカンの果実の部分を皮から、まるごと剥がしてしまうので果汁(血液)が漏れ出しません。つまり手術中の出血が少なくて済むのです。また手術中に使用する灌流液も生理食塩水を使用しますので先に述べたTUR症候群という合併症の発生がなく安全に手術が可能です。このように出血が少なく、安全性の高い手術であり、麻酔法にも工夫をしているため、入院の必要がなく、「日帰り」が可能なのです。前立腺肥大症でお悩みの方は埼玉県内で唯一「日帰りチューブ」を行っている当院でご相談ください。 [下記画像をクリックしていただくと拡大画像(PDF)がご覧いただけます。] ©オリンパスメディカルシステムズ株式会社上記の画像およびPDFファイルはオリンパスメディカルシステムズ株式会社の許可を得て掲載しております。